お盆休みで実家に帰省したのですが、ネットワーク環境に問題が有るため、改良する必要が出てきました。
今回は、改善のための施策をまとめて行きたいと思います。
家の中に配線を通す等の、施工は従来どおり父親が実施しつつ、手伝う形で進めました。
実家の環境
改善前の環境では、多くの壁に阻まれているため、一般的なWi-FiのAP(アクセスポイント)では建物全体をカバーすることができませんでした。
- 三階建で一軒家
- コンクリートやデザインガラスなどを多用
- 複雑な間取り
- 回線引き込み位置は家の真ん中
- 数えで5フロアに分割されている
- 電話線用のCD管?が敷設済み
簡易間取り図
間取図については、然程参考にならなさそうなため、省略します。
中継器導入作戦
導入した機材は、BUFFALOのWEX-733DHP2/Nです。
既存のAPの直下にあたる吹き抜け経由の場所に中継器を設置した結果。下記画像のような状況となりました。
不安定さの塊のような通信状況が出来上がってしまいました。
中継機を設置した場合においてもさほど効果は得られませんでした。
むしろ、受信パケットロスが多発するなどが有り、邪魔に感じたので取り外しました。
メッシュWi-Fi化
中継機でチョロっと解決すれば良かったのですが、そう簡単には事が進まない家の構造のようで。諦めて、全力でメッシュWi-Fi化を行うことにしました。
そのため、Wi-Fi6に対応したルータを複数台導入する必要が出てきます。
対応案
- 業務用のAPを大量設置
- 最下層フロアに民生品APを追加
今回は、運用の容易性から民生品を使うことを選びました。
APの選定
中継機での失敗を元に、次の条件でAPを選定しました
- 処理可能な最大接続数が従来品より多いこと
- アンテナ数が各周波数2ch以上保有していること
- 有線LANで接続しつつ、スレーブとして動作が可能なこと
- ビームフォーミングに対応していること
- 各ブロックへの設置の可能性を考慮して、入手容易であること
- メッシュWi-Fiの設定が容易であること
それらの条件を加味した結果、BUFFALOのEasyMeshに対応したルータを購入することで、全ての条件が満たされることができます。
購入品は、下記のルータをとりあえず2つ購入しました。
WSR-1800AX4S
最上位機種を購入するよりも、中間グレードを各ブロックに設置するほうが効率的と判断しました。
LANポート追加
APを理想的な場所に置くためには、壁に有線LANポートを埋め込む必要が有ります。
幸い、電話線を複数本引いていたこともあり?LANケーブルを引き回すために便利な管が敷設されていますので、今回はそちらに同居させてもらうことにしました。
下記画像のように、引込線を通し直して、電話線を一度引き抜いた後に、LANケーブルと共に通し直す作業を各所で繰り返しました。
恐ろしいことに、ONUの設置場所と今回のLANケーブルを通したい場所は一番離れていたため、家の中を上から下へ、下から上へと行ったり来たり。
最終的に、下記画像のようにLANコネクタを埋め込んで完了です。
化粧板が別の形になってしまうため、別途取寄中とのことで、今はぶら下がり放題になっています。
AP設定
こちらは、付属のドキュメントを参考にしつつ既存のSSIDとパスワードをお引越しさせて、1つは元々存在していたONU付近に設置。
もう一つは、中継器として動作するように、MANUALモードのWB設定にして、LAN1にケーブルを差し込みました。
これにより、親機側から設定がコピーされて、EasyMesh 機能としてコントロールさせるようになるそうです。
こちらを、先程壁に追加したLANポートと接続することで、中層フロアと最下層フロアにメッシュWi-Fi化されたAPが追加されることとなりました。
効果計測
見栄えはさて置き、電波状況に難有りのフロアに対して、メッシュWi-Fi対応のAPが無事に追加されることとなりました。
測定の結果、今のところは下記のようなデータで有ることと、端末を利用していて問題が起きていないことから、概ね成功したと思います。